カタツムリに帰省する虫、その生態は?人間への影響は!?

九州から関東甲信まで、今年も梅雨入り。

地方によりますが7月の半ばくらいまでは、しばらくはジメジメとすっきりしない天気が続くことと思われます。

そんな季節の楽しみと言えば、アジサイ。花屋さんでもアジサイを見かけることが多いこの時期、ひときわ美しく目を楽しませてくれるような気がします。

そして、梅雨のイメージ画像でよく使われるのが、アジサイにカタツムリがちょこんと乗っている写真やイラスト。

これも、なんともなごませてくれます。

 

ところが、こののんびりとしたカタツムリに寄生するという恐ろしい生き物がいるらしいのです。

この寄生虫、宿主であるカタツムリを危険にさらすだけではなく、それを食べた鳥や触れた人間にまで悪さをするという、悪質極まりないもの。

この季節、我が家の前にもときどき顔を出すカタツムリ。子どもが触りたがることもあり、危険を避ける意味でも調べてみました。

 

カタツムリに寄生する代表的なものは“ロイコクロディリウム”

ロイコクロディリウム。

聞いたことがあるでしょうか。

 

私は初めて聞きました。

字面さえ初めてだったので、何度か目で追ってやっとちゃんと読めたくらい、読みづらい名前。

 

これが、“カタツムリのゾンビ”の別名を取る寄生虫だというのです。

 

ロイコクロディリウムは、鳥の糞を介して、それをカタツムリが食べることによってカタツムリに寄生するそう。

カタツムリの栄養を横取りして成長し、だんだんと大きくなってきたらカタツムリの触覚に移動するんだそう!

緑がかった体のロイコクロディリウムが触覚に寄生しているカタツムリの異様な姿!!細く長い触覚が出たり引っ込んだりするのが可愛いカタツムリなのに、アンバランスなまでに触覚が太く緑がかっているんです。
ネット上に写真が出回っていましたが、あまりに気持ちが悪くて薄目でしか見られませんでした。もしも調べてみようと思う方は、覚悟して見ることをおすすめします。

 

この寄生虫、宿主であるカタツムリを食いつぶすだけではなく、脳をコントロールするというではありませんか!

本来は鳥類から身を守るために夜行性であるカタツムリ。ですが寄生されたら不思議と日中動くようになるんだそう。

寄生するロイコクロディリウムのせいで触覚が芋虫のような動きをして、日中飛び周っている鳥たちが餌である芋虫と間違えて食べてしまうんだとか。

 

鳥に食べられたら鳥に寄生し、糞として排泄されたらそれを食べたカタツムリに寄生する・・・なんとしたたかな生き物なんでしょうか。

 

ロイコクロディリウムの、人間への影響って?

kata2

カタツムリって、動きがスローで見ていて和みます。

大人になってからは“気持ち悪い”が先立ってしまいましたが、幼いころは私もよく触っていました。触覚を触っては、引っ込めるのが面白くて、何度もイタズラしていましたね。

 

きっと小さなお子さんは、同じ感覚のはず。

我が家の娘は臆病なので触りはしませんが、好奇心旺盛なタイプだと触りまくる子も。

 

ロイコクロディリウムの恐ろしいのは、人間にも影響するところ。

あまり多い事例ではないようですが、ロイコクロディリウムに寄生されたカタツムリを食べた人が、髄膜炎で死亡したという例が報告されているようです。

 

広東住血線虫も増えている

ロイコクロディリウムは、主に欧米に生息しているもの。

そう聞くと、日本に住む私たちは少しホッとします。

 

ですが他にも、広東住血線虫(カントンじゅうけつせんちゅう)という寄生虫が。これはハワイなどにも生息しているので、旅行きっかけに日本人に影響がないとも限りません。

こちらも脳や脊髄に影響し、最悪の場合は死に至ることも。

 

 

触れてどうなるものではないかもしれませんが、触らないに越したことはなさそうです。

 

あまりに怖がって、お子さんの好奇心を削いでしまうのも気が引けますが、異様な触覚ではないか気をつけてあげて、触れた後はしっかり手を洗ってあげたほうが良いかもしれませんね。

 

まとめ

  • カタツムリに寄生する“ロイコクロディリウム”は、触覚に寄生する気味の悪い生態
  • ロイコクロディリウムは人間を死に至らしめることも。
  • 広東住血線虫(カントンじゅうけつせんちゅう)も人間に影響が。カタツムリに触れるときは細心の注意を。

カタツムリの恐ろしい寄生虫についていろいろ調べてみましたが、基本的にはまだ海外でのお話。日本では広東住血線虫が何か所かで検出されたことが報告されているようですが、被害はまだ出ていないようです。

子どもたちの興味をそそるカタツムリ。

好奇心の芽を潰さないよう、でもしっかりと気をつけて見つめてあげたいですね。