確定申告。
多くの大学生のみなさんは、そもそも確定申告ってなんだろう、と思う方も多いと思います。
もちろん私もそうでした。
ただ将来働くにあたって、結構多くの人は確定申告する必要がないとはいえ、その条件などを知っておく必要はあります。
たとえ確定申告しなくていい立場だとしても、どういうときにするべきなのかを知っておくことは重要ですから。
いきなりフリーランスになるかもしれませんし。
というわけで本稿では、まず確定申告が必要な状況とはどういう状態かからはじめ、そのメリット・デメリットまで解説していきます。
確定申告に関する情報を網羅するのではなく、まず大雑把に把握するための記事、という方向で書いていきます。
確定申告とは何か?どういう場合にするものか?
確定申告とは、国や自治体に納める税金を申告する手続きのことです。
その税金には、2017年現在、所得税と復興特別所得税が含まれます。
基本的に国民の義務となっていますが、実際、確定申告確定申告ってうるさい方はそれほど聞いたことがありませんよね。なぜでしょうか。
まず、普通に給料をもらっており副業もないサラリーマンの場合、確定申告をする必要は基本的にありません。
というのは、源泉徴収により、所得税や年金などは給料から引かれているからです。
ただ、その引かれる分を正確に割り出すのはその年度が終わってからでないとできません。
お給料が変化したりするので。
そういう事情から、前年度の所得などから多めに決められており、その分を年末に戻すのが「年末調整」です。
で、確定申告が必要なのは、例えば以下のケースになります。
・単一の場所からお給料をもらっていても、年収が2,000万円を超える場合
・副収入による収入が20万円を超える人
・2か所以上の会社から一定額の給与を得ている人
などです。他にも様々な場合があり、法なので全て厳密に決められていますが、とりあえずは形を把握するためこれらの場合について。
まず、単一の会社だけからお給料をもらっているとしても、年収2,000万円以上の場合は年末調整が行われません。
ただし源泉徴収は、会社勤めの場合されています。
源泉徴収があれば税金はしっかり納められているので、厳密には確定申告しなくても良い場合はあるのですが、した場合年末調整と同じ手続きが入って得をすることもありますし、もし何らかの形で税金が足りなかったら脱税になってしまうので、面倒でもぜひすべきです。
また、フリーランスでのお小遣い稼ぎなど、副収入(法的には「雑収入」にあたるもの)が20万円を超える場合も課税対象になります。
この場合、源泉徴収票などとあわせて税務署に行き、税理士の方に相談するのが手っ取り早いと思います。
法律は複雑で、自分で把握するのは非常に大変ですから。
2箇所以上の会社からお給料を頂いている場合も、源泉徴収のすり合わせなどは会社側はやってくれないので、確定申告を自分でする必要があります。
メリット・デメリットは?
まずデメリットについて。
確定申告は、自営業など条件に当てはまる場合は「した方がいい」というのではなく「しなければならない」ので本当はデメリットも何もないですが、とりあえずデメリットは「めんどくさい」ということです。
その年度の申告は、次の年の2月16日から3月15日に行うのですが、この時期は税務署がたいへん混み合います。
申告だけで1日潰れてしまうという体験談がネットに散見されます。
そんな中、20万円を超える副収入のときに税務署に出向くのは面倒。
ただ、ある程度自分で制度を把握していれば、副収入のときや医療費控除などの場合、ネット提出を使えば難しくないそうで(ソース: http://tax.f-blog.org/e-Tax/e-Tax-Melit-Demerit.html )、2年目以降などはこちらを利用すると良いと思います。
メリットとしては、やはり見過ごされている「源泉徴収の多すぎる部分」が帰ってくることです。
また、上で説明なしに医療費控除という言葉を使いましたが、これは医療費が10万円を超える場合も「医療費控除」制度によりお金が帰ってきます。
これも詳しい基準はなかなか説明しきれない(というか私が把握しきれない)のですが、そのような場合があります。
場合によっては過去3年のものなら申請できる場合もあるようなので、心当たりがあったら混まないうちに税務署に行って相談を。
というわけで、ものすごく大雑把ですが確定申告について書きました。
まとめとしては、
・年収が極めて高かったり、副収入が20万円を超える場合しなければならない
・面倒だが、控除や還付でお金が帰ってくることがある
です。
この記事は大雑把に把握するにはうってつけなように書きましたが、表面をひっかいたようなことしか書いてないので、ぜひお近くの税務署に出向いたりして確認してくださいね!