2016年に電力が自由化されたのに続いて、2017年4月から、ガスも自由化されるって知っていますか?
去年の今頃は、「電力が自由化されるとこんなに安くなる」
「切り替えると、こんなメリットがある」
「あの企業も、ついに参入!」
テレビでも、新聞でも盛り上がっていた印象があるけど、ガスの自由化って、なんか地味・・・。
もう少しで、自由化されるというのに、イマイチ盛り上がりにかけている気がします。
私なんて、ガスが自由化されることを知ったのも、つい最近です。
お得な情報に目がない私ですが、調べれば調べるほど、ガスの自由化によるメリットに疑問を感じています。
私には、関係ない話かなー、なんて思ってしまっています。
どうして、ガスの自由化によるメリットを感じられていないのか。
3つの理由を説明します。
地方では全く競争になっていない
自由化が決まったとはいえ、ビジネスとして、お金になると経営者が判断しなければ、企業の参入は進まないですよね。
ガスの自由化が盛り上がっているのは、東京とか大坂とか、大きな都市だけ。
日本全体で見ると、ほんの一部!
私が住んでいる地域では、「新しくあの企業が参入するって!」「新プランにすると、こんなにお得になるって」
そんな話は、残念ながら耳にしたことはありません。
ママ友の間でも、ガスの自由化自体が話題にのぼることさえありません。
自由化されると言われても、なーんにも変わらない!
価格競争も起きないし、新しくステキなサービスが始まるなんてこともない。
地方では、ちっとも競争が起きていない印象がです。
ガスの自由化なんて、名ばかりねー。
そう思ってしまっています。
残念!!!。
長期利用が前提!決められた期間使わないと違約金も!
ステキなガス会社を見つけたとして、そして、切り替えたとして・・・。
でも、ここでも、また、落とし穴が!
お得な料金もサービスも、長期に使うことが前提のことがほとんど。
だから、決められた期間使わないと、違約金がとられちゃうこともあるみたい。
私みたいな転勤族は、いつ、どこで暮らすことになるのか、全く予測することができません。
1年後には海外かも?1ヶ月後には東京かも?
全然分かりません。
こんな不安定な状態で、長期利用前提のプランやサービスに切り替えることなんて、できないよね。
切り替えたことによるメリットよりも、違約金等のデメリットの方が大きいような気がします。
「しばらく引越しなんてしないしー」
「10年は今の家に住み続けるしー」
なんていう人にはいいかもしれないけれど、転勤族はお呼びでない!
それが、ガスの自由化の現実な気がします。
切り替えるための手続きが面倒臭い
携帯電話に、インターネットに、電気に、NHKに、家の賃貸契約、生命保険に医療保険・・・。
普通に生活していても、契約しないといけないこと、更新手続きしないといけないことって、たくさんありますよね。
難しい専門用語と格闘して、印鑑とか通帳を引っ張り出してきて、契約書を仕上げる!
ズボラな私は、切り替えの手続きを考えただけでも、面倒臭いと思ってしまいます。
何モノか、ちゃんと理解していないものには、印鑑を押さないというのが、私のモットーです。
消費者にとって、マイナスなことは、ちっちゃ~く書かれていることが多いのよね。
契約書をぜーんぶを読んで、理解して、ってなると、1日じゃ終わりません。
仮に、毎月1000円以上安くなったとしても、調べる労力とか、手続きにかかる時間とかを総合して考えると、転勤族の私にはデメリットの方が圧倒的に大きく思えてしまいます。
引っ越しをすることが分かっていて、新規に契約を結ぶのであれば、面倒くささは同じ。
この場合は、ちゃんと比較してから、契約を結ぶのがオススメです。
まとめ
1.ガスの自由化は、大都市をのぞいて蚊帳の外。地方では、進んでいない。
2.長期利用を約束できない人にとっては、違約金が怖すぎる。
3.切り替えにかかる労力が大きすぎる。
ガスの自由化は、今のところ、都会に暮らせて、なおかつ、転勤がない人にしかメリットが無い印象です。
地方に暮らす人が、複数のガス会社から、自分の最適なプランを選べて、とってもお得になる!なんていう日は、当分先のような気がします。
2017年のガスの自由化は、静かに遠目から見ていることになりそうです。